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tomato aspermy virusに関する論文①

tomato aspermy virus(TAV)の2bタンパク質の機能解析とウイルス誘導性遺伝子サイレンシング(VIGS)に関する論文がウイルス専門誌Archives of virologyのオンラインで公開されました。
村井さん(D3)が博士論文のために取り組んでいる研究の第一報です。

https://link.springer.com/article/10.1007/s00705-021-05344-z←論文への直リンクです。

cucumber mosaic virus(CMV)やTAVなどのククモウイルス属の2bタンパク質はRNAサイレンシング抑制タンパク質(VSR)として知られています。私たちは当研究室に保存されていたTAVキク分離株の感染性クローンを作成し、TAV 2bタンパク質に人為的に変異を導入してVSR活性に重要な2bの領域やアミノ酸を決定しました。また、Nicotiana benthamianaでのTAVによるVIGS誘導には、TAV 2bタンパク質のVSR活性を低下させる必要があることを明らかにしました。

Murai, H., Atsumaru, K. & Mochizuki, T. Effect of mutations in the 2b protein of tomato aspermy virus on RNA silencing suppressor activity, virulence, and virus-induced gene silencing. Arch Virol (2022). https://doi.org/10.1007/s00705-021-05344-z