進路・就職

卒業・修了後の進路、OB・OGからのメッセージ

卒業生就職先(2017年度〜2020年度卒業生)

進学:
大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 応用生命科学専攻

食品:
UCC上島珈琲株式会社、沖物産株式会社、林一二株式会社、日世株式会社、キユーピー株式会社、山崎製パン株式会社、敷島製パン株式会社、株式会社ダイナム、ヒガシマル醤油株式会社、株式会社不二家、株式会社サンデリカ、雪印メグミルク株式会社、リボン食品株式会社、株式会社ロック・フィールド、株式会社マルヤナギ、小倉屋、日本ハム株式会社

化学・医薬・化粧品:
旭化学工業株式会社、万協製薬株式会社、塩野義製薬株式会社、株式会社アスパーク、アース環境サービス株式会社、アース製薬株式会社、アドバンテック株式会社、東レ・メディカル株式会社、株式会社ミリオナ化粧品、

農業関連企業:
クラギ株式会社、株式会社日比谷花壇

公務員、非営利団体:
国土交通省、近畿地方整備局、農林水産省植物防疫所、大阪府庁、京都府庁、奈良県庁、大阪市役所、大阪市教育委員会、一般財団法人化学物質評価研究機構、一般財団法人日本食品分析センター

その他:
学校法人城南学園城南学園高等学校、近鉄グループホールディングス株式会社、興和株式会社、静岡ガス株式会社、株式会社個別教育舎、株式会社オージック、共同エンジニアリング株式会社、株式会社電通デジタル、株式会社りそな銀行、京阪ホールディングス株式会社、株式会社ベッセル、株式会社阪急オアシス、阪急阪神ホールディングス株式会社、住友商事マシネックス株式会社、タイムズモビリティネットワークス株式会社、パナソニックインフォメーションシステムズ株式会社、中西金属工業株式会社、宮脇鋼管株式会社、三進金属工業株式会社

 

博士前期課程修了生就職先(2017年度〜2020年度修了生)

進学:
大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 応用生命科学専攻、名古屋大学大学院 生命農学研究科 植物生産科学専攻

食品:
森永乳業株式会社、辰馬本家酒造株式会社、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社、アピ株式会社、マリンフード株式会社、ホクト株式会社、マルハニチロ株式会社、味の素ヘルシーサプライ株式会社、山崎製パン株式会社株式会社、日本サンガリアベバレッジカンパニー、アシードホールディングス株式会社、テーブルマーク株式会社

化学・医薬・化粧品:
株式会社アンズコーポレーション、アドバンテック株式会社、株式会社ユタックス、五洋紙工株式会社、株式会社CACクロア、サンスター株式会社、塩野義製薬株式会社、株式会社堀場テクノサービス、WDB株式会社、エウレカ社、生晃栄養薬品株式会社、小林製薬株式会社、富士フイルム和光純薬株式会社、日本コーンスターチ株式会社、扶桑薬品工業株式会社、エスケー化研株式会社、大峰堂薬品工業株式会社、新田ゼラチン株式会社、株式会社ナリス化粧品、株式会社リニカル、日本臓器製薬株式会社

農業関連企業:
イオンアグリ創造株式会社、福栄肥料株式会社、石原産業株式会社、株式会社サカタのタネ、井関農機株式会社、福栄肥料株式会社、エスペックミック株式会社、株式会社理研グリーン、協友アグリ株式会社、雪印種苗株式会社、OATアグリオ株式会社

公務員、非営利団体:
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構農林水産省、農林水産省植物防疫所、大阪府庁、奈良県庁、鹿児島県庁、和歌山県人事委員会、一般財団法人ボーケン品質評価機構、一般財団法人日本食品分析センター、一般財団法人関西グリーン研究所

その他:
パーソルテンプスタッフ株式会社、三菱スペース・ソフトウエア株式会社、富士通フロンテック株式会社、日鉄日立システムエンジニアリング株式会社、パナソニックインフォメーションシステムズ株式会社、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ関西、株式会社日立システムズ、三進金属工業株式会社、ビジネスエンジニアリング株式会社

 

博士後期課程修了生就職先(2020年度修了生)

クミアイ化学工業株式会社

 


卒業・修了生からのメッセージ

植物バイオサイエンスを卒業/修了した先輩達が現在どのような職場でどのような仕事をしているのか、社会で活躍しているのOB・OGの皆様からメッセージをいただきました。

 

○松田 実紗 さん(2018年 博士前期課程修了)

  堀場テクノサービス

私は現在、自動車計測・環境プロセス・医用、半導体、科学などの分野で使用される分析計測機器の総合的な技術サービスを提供している株式会社堀場テクノサービスで分析業務に携わっています。

蛍光分光装置を担当しており、装置の購入を検討されているお客様に向けて試料測定のデモンストレーションを行ったり、お客様の試料をお預かりして分析しデータを提供することが主な業務内容です。測定対象は毎回異なるため、未知の試料や現象に対しての深い知識と知見が求められます。

大学の専攻とは異なり現在は化学分析に従事していますが、これまでに学んだ事柄が無駄になるわけではありません。もちろん日々の勉強は欠かせないですが、実験計画からデータの見方、レポートの書き方まで、研究室生活で毎日繰り返し身につけた基礎が役立っています。植物や生物を学んでいたからこそ分かる、ものの見方もあります。

植物バイオサイエンス課程は先生方と学生の距離感が近く、アットホームな雰囲気であることが魅力的な点だと思います。ここで出会った仲間と切磋琢磨し、勉強も遊びも全力で取り組んだ経験が今につながっていると感じています。

 

○江川 美菜子 さん(2017年 博士前期課程修了)

  白鹿 辰馬本家酒造株式会社 品質保証室

私は日本酒を製造する辰馬本家酒造株式会社に勤めています。現在は品質保証室で成分分析や原料管理などを主に行っています。機器を使う分析だけでなく“きき酒”など官能検査もあり、日本酒業界特有の面白さがあり毎日発見が絶えません。

大学では機能ゲノム科学研究室に所属しておりました。植物の研究をしていましたが、全く新しい分野に就職しました。研究内容と業務は直接関係はしていませんが、研究室生活で培った「論理立てて簡潔に話す」考え方が非常に役に立っています。自然と身についているおかげで、資料つくりや会議などを早く終わらせ、他の仕事を任せてもらえるようになりました。

これから大学や就職先を選ぶ皆さんへ、どの道を選んでも選択肢が狭まることはありません。自分の興味があり行動力がある限り、どこに行っても間違いではないと思います。私も入学した当時、まさか酒造会社で楽しく働くことになるとは夢にも思っていませんでした。ぜひ今のやりたいことに挑戦してみてください!

☆在学中の江川さんのインタービュー記事です。
大阪府立大webマガジンミチテイク「まだまだ謎に満ちた「寄生植物」を探る!」(リンク)

 

○田村 翔平 さん(2017年 博士前期課程修了)

  ホクト株式会社

私はキノコの生産を行う現場で、キノコを栽培する培地の調整やキノコの生育における温度管理を行っています。品質や収量を安定させるためにはキノコの菌糸の広がり方や、成長の様子をよく観察して、栽培室の設定を調整する必要があります。また、自然物である培地の原料の状態を見て、調合時の加水量を調節したりなど、マニュアルにはない様々な判断が必要となります。

私の学生時代の研究テーマは植物ウイルスに関するものでしたが、必要なデータを取るために実験の結果を分析しながら手法を試行錯誤する過程などは、今の仕事に通じるものがあります。卒業研究や修士論文研究をとおして、物を視る力や考える力といった基本的な能力を培うことは、どんな職場でも役に立つのではないかと思います。

 

○吉川 凌香 さん(2017年 博士前期課程修了)

  味の素ヘルシーサプライ株式会社

私は味の素ヘルシーサプライ株式会社で化粧品開発や原料のデータの取得などを行っています。「味の素=食品」のイメージかと思いますが、アミノ酸誘導体を化粧品原料として販売しており、その原料特性を生かした製品の開発や効果を日々研究しています。無限にある原料から求められる使用感を再現し、安定性や防腐性などの課題をクリアする処方の検討や生産方法の確立など、製品が完成するまでの苦労は少なくはないですが実際に店頭に並んでいるのを見ると非常に嬉しいです。

植物バイオサイエンスはバイオテクノロジーから栽培まで幅広い研究を行っていることが非常に大きな魅力だと思います。将来の就職を考えて専攻や研究室を選択することもよいですが、本当に興味を持った研究内容で選択するのもよいと思います。私も就職活動の際、専攻と関係のない化粧品業界への就職は難しいのではと心配しましたがそのようなことはありません。研究の仕方が身についていれば自分が目指す業界・職種への就職は可能です。大変な事こともあるかと思いますが、学生生活や研究を楽しんでください。

 

○藤井 健太 さん(2019年 博士前期課程修了)

  サンスター株式会社

私は現在、オーラルケア製品で有名なサンスター株式会社でシャンプーの研究・開発業務に携わっています。商品開発では自社の持つ技術力やブランド力、市場の動向などを分析して商品コンセプトを設計し、コンセプトを実現するための処方を作成する力が求められます。また、商品開発にはトラブルがつきものです。例えば、思っていたような商品ができなかったり、良い性能の商品ができたと思いきや安定性や防腐性に問題があったり、工場生産へのスケールアップに問題が生じたり、日々トラブルと格闘しています。めげそうになることもありますが、メンバーと協力して試行錯誤を繰り返し、実際に商品が形となった時は非常に達成感とやりがいを感じます。

植物バイオサイエンス課程では全ての研究分野や就職活動で必要となる「仮説を立てて検証し考察する能力」と「自分で課題を設定する能力」を身に着けることができました。植物バイオサイエンス課程の先生は学生のそういった能力を伸ばすことを最優先に考えてくれる素敵な先生ばかりです。また、研究や就職活動のことで悩むことが何度もありましたが、その度に担当の先生が相談に乗ってくださったおかげで今の仕事に就くことができました。先生とは現在も親しくしていただいており大変感謝しています。
これから植物バイオサイエンス課程で学ぶ人たちにも、植物や農業のおもしろさと先生方の温かさを是非感じ取ってほしいと思います。